The Type Bar は2002年にアーサー・グラウによって始動された移動可能のパブリックアートサービスです。

最近ではなかなか見かける事のない、タイプライター。

The Type Bar はタイプライターを通して手紙を書くことで、「現代社会では感じる事のできない、普段の自分の枠を越えた新しい感覚のコミュニケーション」を体験していただける機会です。


The Type Bar は皆様に、
  • Speaker:スピーカー(話し手)
  • Typist:タイピスト(打ち手)

という2つの役割に分かれてもらい、行います。

スピーカー(話し手)は手紙に伝えたい想いや内容を「言葉」で表現し、タイピスト(打ち手)に伝えます。

タイピスト(打ち手)はテーマにそった衣装を身につけ、スピーカー(話し手)から伝えられた言葉を「タイプライター」で打ちこんでいきます。

手紙で伝えたい想いを直に声に出して表現する、スピーカー。
衣装をまとい、言葉に耳を傾けて、文字を刻み込む、タイピスト。

タイプライターが奏でる音や打ちこむ手の感覚は心地よい非現実的な空間へと導いてくれます。
そして、2人で即興のパフォーマンスを体験しながら、まっさらな白紙の状態から手紙という共作アートが完成されます。

タイプライターではコンピューターのように編集はできません。
スピーカーとタイピストによって、文字一つ一つに想いが刻まれていきます。

The Type Barは一瞬一瞬生まれる不変の創作を体感できる場なのです。

そして更に手紙が出来上がった後は、工作の時間が始まります。その手紙に宛てた相手をイメージしながら独自のセンスで、手紙や封筒にシールや切り抜きなどを貼りつけたり、スタンプを押したり、楽しんで工作をしていきます。
その封筒を閉じた最後には、ヴィンテージ切手をアレンジしながら手紙に貼り、完成させます。

こうして出来上がった温もりのある素晴らしいアート作品は、なにもかもがオリジナルであり、世界にひとつしかない宝物になります。

そしてその手紙はThe Type Barによって、郵送または手渡しにより相手の元へ届きます。


The Type Barには「普段の生活ではなかなか表現できないメッセージを、生きた時間の中で皆様に表現し、体感して欲しい」という思いが込められているのです。

The Type Barを世界中から愛し、協力してくださる皆様よって今日に至りましたこと、ここにその感謝の意を表します。
是非皆様にこの『The Type Bar』の魅力に触れて頂けたらと心から願っております。
アーサー・グラウ

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2002年に無料のコミュニティーアートプロジェクトとして始動されました。The Type Bar (前The Universal Babel Service)はタイプライターで打たれた手紙を様々な目的と共に多くの方々に提供させていただいています。The Type Barはアートイベントや公共のイベント、時には若者の読み書き能力向上プロジェクトなど様々な場所や状況に応じてスローコミュニケーションを提供しています。